『デジタルトルクレンチ』これ、使うのが難しいと感じるのは私だけかな?

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DIY整備で専用工具、特にトルクレンチなんて必要なのか?

バイクの整備をDIYで行うようになったのは、現在のYZF-R25に乗り換えてからで、手始めにカウルの脱着をやってオイル交換をやった訳です。

ま、このバイクはカウルを外さなくてもオイル・フィルターの交換はできるのですが、それでも狭いところに手を入れるのと、その上、手を動かせる範囲が限られてくるとやはり専用というか、状況に応じた工具が必要になってくる訳です。

で、チェーンメンテナンスのためにリアスタンドが要るだの、USB電源の確保やホーンの交換、あと、ETCを付けるために電源を取り出すための作業が必要になって、そうなると電工ペンチなんかも必要になってくるし、色々なことをやり始めるとそれに対応した工具があれば便利だという状況が出てくる訳です。

例えば、電線を切る・被覆を剥く・端子をカシメるなどの作業は、素人目にはペンチでもできそうに思います。ですが、本来、この三つの作業には三つの道具が必要です。

実際、私もペンチでやりましたが、やはり効率が悪いし、カシメにおいては電工ペンチでないとできないのです。仕上がりは同じように見えても、うまくカシメてないので線を引っ張ると抜けちゃうし、配線の接触不良が起きると火が出ます。

配線一つとってもこんな話なので、車体を構成するボルト類はもちろんですが、カウルを止めている小さなピン一つとっても、メーカーで強度を計算した上で絶対に必要な部品であり、強度やトルクが必要なのでおざなりにはできない背景があります。

その小さなピンが抜け落ち、他のピンやボルトに負荷がかかっている状態で急加速や道路状況など様々な要因が重なり、万一、走行中にカウルが吹っ飛ぶなんて事が起きたらヤバイ話な訳です。

そう考えると、メーカー指定のトルク管理ってDIY整備をする上では無視できないし、そのための工具も必要になってきちゃうんですよ。

で、買いましたが、皆さんは購入順に気をつけてください

今回はデジタルトルクレンチの使い勝手についての話ですが、現在、私の手元には4つのトルクレンチがあります。

一つは、アストロプロダクツで一番最初に買った20〜110N-mまで計測可能なもの。
次に購入したのが、東日の10〜50N-mまで使えるもの。
その次が、別の記事でも紹介していますが、5〜25N-mまで使える中華製レンチ。
そして、今回、使い勝手を紹介する3〜60N-mを計測可能なSK11のデジタルトルクレンチです。

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なぜ、これだけのレンチがあるのかというと、私の購入順序がおかしいからです。ま、これは別の機会にお話しますが、せっかくこれだけあるので、これからトルクレンチを購入しようかと悩んでる方へのアドバイスとして、プレセット形とデジタルとを比べてどうかというのをお伝えしたかったのです。

デジタルトルクレンチの長所

  • トルク設定が簡単
  • 小さなトルクから計測できる
  • 使用後に最小目盛りに戻す必要がない
  • 締め付けたトルクを数値で確認できる
  • なんか、かっこいい

プレセット形トルクレンチの長所

  • 設定値に達するとカクンとなるので、オーバートルクになりにくい
  • 後は… 特に無い!

色々と使ってみて思うのですが、デジタルの欠点は締め過ぎやすいのが一番の問題です。これはプレセット形では起きにくく、トルクレンチを使用するか否かという根本の問題でもありますので、一番の欠点だと思います。

デジタルでのトルク値設定は簡単で、後はグリップを握って締め上げて行くだけです。設定値に近付くと軽く光と音で知らせてくれて、設定値に到達すると連続した光と音でとなるのですが、この時にはまだ腕には力が入っており、鳴った、止めた、では行き過ぎるのです。

かと言って、ジワジワと締めていれば、これもオーバートルクになりやすい。この辺りの力加減が非常に難しいと感じるのがデジタル式であり、プレセット形は「終わり」がわかりやすい「カクン」が一番の長所でもあるのです。

じゃ、デジタルは無しなのか?

いや、これは慣れの問題だと思います。自分の締め付け方のクセとか、道具との相性とかで何度かやっている内に、「このタイミングで止める」というのが出来上がってくると思うのです。

その止めるタイミングが一定なら、オーバートルクも一定の範囲内で管理できる事になりますから、それを見越して目的値より低い設定値を決め、万一、オーバーしても指定トルクあたりで止まるような使い方をすれば便利な道具ではないでしょうか。

ただし、低トルクで締める小さなボルト類へ使うのは、デジタルに慣れてから行った方が無難だと思います。というのも、50も60もと言うトルクなら少々オーバーしてもボルトも太いし、強度もあるから折れるなんて事は避けれると思うのですが、一桁変わって5や6なんてトルクだと、ボルトも細く、少しオーバーしただけで折れる可能性が高くなるからです。

実際、私もブリードスクリューを折ってしまい、キャリパー交換なんてバカな結末を迎えた事もありましたし、カウルのボルトなんて簡単に折れます。

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折れたボルトを救出できるケースならまだしも、ブリードスクリューのような細いボルトだと素人はまず無理ですし、プロの整備士でも困難な作業と聞いていますので、そういった事態を招かないよう、慣れてから低トルクに使用するのがベストな選択だと思います。

「だとすると、やはりトルクレンチはプレセット型なのか」。と言う話になりますが、私の答えは自分でデジタルを買っていながら申し訳ないですが、やはり「Yes」です。

最低限、低トルク用と高トルク用に2本必要になりますが、素人が使うにはあの「カクン」が非常にわかりやすいと思うからです。で、私のように購入順序を間違わず、目的にあったレンジのものを購入するのがベストだと思います。

デジタル1本で行くなら、そのレンジの範囲でのDIY作業でこれもありだと思いますが、スプロケットの交換を自分でやろうと思っている方なら最低限もう1本は必要となります。

というのも、デジタル式の高トルク用はかなり高価なので、低トルク用・高トルク用に分けるとしたら、デジタルが低トルクを担当し、高トルク用には東日でなくても国産メーカーのプレセット型を使用する方がコスパ的にはベストと思うからです。

もし、複数のトルクレンチ購入をお考えなら、もし、私が今から購入するなら、全てプレセット型で揃え、低トルクには東日5〜25N-m・中トルク用にも東日10〜50N-mを、それ以上のトルク用には東日でなくても、日本製のトルクレンチなら間違い無いと思いますのでベストかなと思います。

ですが、なぜか4本もあるレンチ。しかも、中華製まで混じっている現実は失敗なケースです。ですが、失敗を繰り返すからDIYの楽しさもわかりますし、それが経験になって知恵も付き、腕も磨かれますからね。

まぁ、オホホホとしか言えないガイドで申し訳ないのですが、ご参考になさってください。

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